ミネルヴァの梟 | 東進ハイスクール武蔵境校|東京都

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2014年 5月 31日 ミネルヴァの梟

突然ですが、以下の項目の共通点を探してみてください!

・銭湯の魅力

・中二病

・若者のギャル化

・James Joyce,『Dubliners』←アイルランド作家の短編小説集です

・多言語共生社会における緊急時の施策

・テレビ番組の長時間化

・夢

・社会構造の歴史

などなど……

分かりましたか?

正解は、

「僕が書いたレポートのテーマ(一部)」

でした!!正解した方おめでとうございます!!ぱちぱちぱちぱち~

 

なんつって。分かるわけないですよね。

でもよく考えてみてください。なんで分からなかったのか?

 

それはきっと、ジャンルが幅広く、統一性に欠けるからです。

しかし、どれも社会科学の範疇なのです。そんなわけで今日は、キャンパスライフのメインである「学業」という観点から、学部三年生という未熟な立場でありながら、おこがましくも社会科学について紹介したいと思います。

 

社会科学、と言われてぴんと来る人はいないと思います。それもそのはず、ついさっき書いた通り、社会科学は分野が広いのです。経済学や商学などの実学的なものも社会科学ですし、心理学や哲学、政治学に歴史学に法学に宗教学なども社会科学です。人文学や教育学、観光学なんかも社会科学に入る場合もあるのですよ!他にもたくさんあります。とは言っても、もちろん学者の方々は特定の分野を専門にしていますけどね。

そんな社会科学でも、「社会科学はこういう学問だ!」と言える特徴が、2つあります。

 

1つは、(現在も含めた)過去を分析する学問だということ。

もう1つは、再帰性のある学問だということです。

 

前者は読んで字の通り。過去に起きたことや現在の状況などを、詳細に分析していく。決して未来を予測するなどが出来るわけではなく、事後の検証がメインの学問です。

しかし、もちろん役に立たないなんてことはありません。現在の事象の背景や、過去の出来事の因果などが分かれば、それを活かした行動や姿勢をとることが出来ます。結果、社会に影響を与える。その後再度社会を分析する。そしてまた社会を変えていく。このような、循環的な性質が後者、再帰性という特徴です。

言うなれば社会科学は、過去研究という受動性と、影響を与えるという能動性を兼ね備えている学問、という感じですかね。(社会科学的概念を用いて社会を分析する学門、というのがより正確らしいのですが、この側面は説明が面倒なので省略します。)

 

ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ、という有名な一節があります。哲学者ヘーゲルが哲学について比喩で表現したものです。

ミネルヴァはローマ神話の知恵の女神。梟はその使者。黄昏は夕暮れです。

この解釈は様々になされていますが、僕は、さっきの2つの特徴を示していると思っています。つまり、

物事が起きて過ぎた夕暮れ時に、初めて知恵が生じる。

しかしまた、飛び立った梟は、夜に活動し、また翌朝の物事に影響を与える。

ということです。哲学についての文ですが、社会科学全般に言えることだと思います。

 

僕の梟は、一日中寝てばかりいます。起きてもらえるように頑張ります。

 

抽象的な話に終始してしまいましたが、社会科学について興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

武蔵境校