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2013年 11月 14日 今日のブログは
今日のブログは長文かつあまり面白くないので、暇な人だけ読んで下さい。
先日、ある企業が主催となって実施された会議に参加させて頂きました。
そこで行ったのが、「スリーテン!」という思考ゲームです。
内容は、
「核戦争で、地球が壊滅的な終局を迎えようとしていた。しかし、ある科学者が作り上げた究極の核シェルター奇跡的に完成し、その中では、人間が生きていくのに必要な十分な水と食料が完備され、完全に生存できることが保障された。この室内には、すでに選ばれた10人が入ることになっている。
1.弁護士
2.弁護士の妻(妊娠中)
3.教育学部の女子学生
4.プロサッカー選手
5.学識豊かな女優
6.東南アジアから留学の医学生
7.有名な小説家
8.生化学者
9.70歳の牧師
10.武装した警察官
ところが、最後の瞬間になって科学者は、最初の計画に反して、核シェルターの中では、7人しか安全を保証できないとアナウンスしてきた。この10人の中から、生き残れない3人を選択して核シェルターから出さなければならないのだ。
生き残れない3人を選べ。」
というものです。そして、これについて10分でディスカッションして下さい、という指示が出されました。スリーテンというのは恐らく、10分の3という意味なのでしょうね。
これを見た時、なんとふざけたゲームだ、と思うと同時に、何を意図しているのかさっぱり分からず、困惑しました。
しかし、本当に恐怖を感じたのはこの後です。
ディスカッションに移った際に、参加者の誰もが嬉々として持論を述べているのです。「サッカー選手はいらない」とか、「牧師はじきに死ぬからいらない」などの狂った意見を、その場にいた全員が躊躇なく口にするのです。
彼ら彼女らはきっと言うでしょう、「終末期だから仕方がない」「これは所詮ゲームだ」などと。
そしてきっと、そのように思う方々は、シェルターの中の10人が
1.東京大学文科一類の学生
2.東京大学理科三類の学生
3.一橋大学社会学部の学生
4.明治大学理工学部の学生
5.法政大学文学部の学生
……
というような条件でも、同じように「終末期だから」「ゲームだから」という理由で、嬉々として、雄弁に、誰を殺すべきかについて持論を語るのでしょうね。
醜い。
同じように彼ら彼女らは言うかも知れません、「お前も同じじゃないか」と。僕はその場でこうした不満を表明しなかったですから。
これは正しい意見です。今、非常に後悔しています。
が、それを差し引いても僕が確かに感じたことは、
あの場には確かに、「反発する者を冷遇する空気」があった、ということです。
二、三、発言をした際にひしと感じました。「何を言っているのか、お前は馬鹿なのか?」という空気。ここにはルールがあり、それに従わない者は存在を認めない、というような威圧。
大袈裟だと感じるかもしれませんが、このように言っても差し支えない程、狂気に満ちた場でした。
さて。
僕が言いたいのは、
こんな企業が、こんな社会が紛れもなく眼前にあるのだということです。
職業や肩書や主専攻や学歴などというくだらない指標で、評価されてしまう社会だということ。そしてそれに個人では太刀打ち出来ないということです。
僕らがそれに抵抗するために出来ることは一つしかありません。
こんな腐った企業・社会からも認められるような片書きや学歴を手にし、少しずつ変えていくしかないのです。
本当に酷いですね。嫌悪せずにはいられません。
が、嘆いてばかりもいられないので、
ひとまずは、
こんな社会に負けないためにも、
目の前の勉強を頑張って下さい。
皆さんが今している勉強はこの腐敗した社会に抵抗する唯一の術です。
無論、その他にも様々な意義があります。
皆さん、勉強をしましょう。
それがどこで活きるかなど、いずれ分かります。
いずれ必ず役に立ちます。
だから、
辛くても、苦しくても、勉強をして下さい。
皆さんのように素晴らしい方々が、こんな社会の犠牲になってほしくはありません。
頑張りましょう。