春樹の作品から考えられること | 東進ハイスクール武蔵境校|東京都

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2013年 10月 13日 春樹の作品から考えられること

2013年10月10日、スウェーデンにてノーベル文学賞が発表されました。

結果はカナダの82歳の小説家、アリス・マンロー氏が受賞。毎年期待されている日本の村上春樹氏は、今年も受賞ならず残念、というニュースが日本にも伝わってきました。

ハルキストなどと呼ばれる春樹愛好家たちが一つの場所に集まり、シャンパンを持って春樹の当選が今か今かと待ち焦がれるも、落選が決まり、彼らの落胆の表情がテレビに流れました。また、本屋では春樹の特設コーナーをいそいそと片づける店員。テレビの司会者の「今回当選した方は82歳。春樹もまだ20年近くチャンスがあります。次回こそ」などという言葉の響きが何か心むなしく感じました。

なぜ春樹はノーベル賞に選ばれないのでしょうか。

中央大学文学部教授の宇佐美氏は「村上春樹の文学は、他の文学に比べてメッセージ性が伝わりにくい」などと解説しています。

なるほど、春樹の作品を思い返してみると、「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」「1Q84」、そして新作の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」などというように、作品を通して春樹が訴えてくるものは何となくはつかめようにも、僕のような読解力に乏しい人間ではなかなかそれがはっきりと伝わってこないです。それが一因というのは納得できます。ただ、そうした作品構成が彼の魅力を支えていると言うのも事実ではあります。

 

さて、ここで話を変えて、皆さんに考えてほしいことは解答用紙の書き方についてです。

例えば国語の記述問題。「~を説明しなさい」という問いに対して、みなさんはちゃんと説明できていますか。

いや、わかりやすい言葉で、自分の言葉で説明できていますか。

胸を当てて考えてみて下さい。何百枚も何千枚もある解答用紙を採点しなければならない採点官は、わかりにくい解答をじっくり見てくれるでしょうか。

 

春樹はその作品がメッセージがメタファー的に隠されていて分かりにくても、それは彼のキャラクターとして認定されます。しかし、皆さんは採点されるという弱い立場にいるんだということをぜひ覚えておいてください。

そして、何においても(学校の定期テストや、英語の和訳問題など)、常に簡潔さ・わかりやすさを意識して書くようにしましょう。

 

以上、ご無沙汰をしていた小林からでした!

 

小林克成